昨年行われたクラブ・プロスペール・モンタニェ日本支部主催フランス料理最優秀見習い料理人選抜コンクール(株)プレ・ドゥ・ボブール賞の日本フランス往復航空チケットでフランス研修に3月1日〜3月15日の2週間参加させて頂きました。
3月1日にシャルルドゴール空港に到着し、フランス本部の会長デュルヌランさんが迎えに来てくださいました。緊張と不安とでなかなか上手く話す事が出来ずかなり心配をされたかと思います。
2日目の朝パトリス・マニエさんが宿泊しているホテルまで迎えにきて下さいました。地下鉄まで案内して頂き、いざ地下鉄に乗ろうとすると、電車が動かないというフランスならではのハプニングに遭遇し、その日は雨の中を1時間程かけて研修先まで歩きました。緊張と不安でいっぱいの上になかなかの運動で大変でしたが、今思えばとても心に残る良い思い出です。
私が研修させて頂いたのはホテルウェスティンパリヴァンドームです。ホテルに着くと、調理事務の方にリネンの使い方やロッカーや更衣室を案内して頂いた後シェフに挨拶をして、すぐ業務に就かせて頂きました。
私の主な担当はホテル内のレストランのオーダー業務と仕込みで、ガルドマンジェやバンケット、ポワソン、ヴィアンド、パティスリーに至るまで全てのセクションを日替わりで経験させて頂きました。
私が研修に参加した頃は新型コロナウィルス感染症がフランスでも流行り出した頃で、職場内でも普段はヴィズという挨拶をしていらっしゃるのだと思いますが、ひじとひじを合わせてヴィズのかわりにしていらっしゃいました。
出勤すると私にもひじとひじや、靴と靴をクロスさせてタッチするなど、とても快くコミュニケーションを取って下さった事が本当に嬉しかったです。
しかし中には日本人=コロナウィルスと心ない態度や言葉を投げられる事も多々ありました。良きにせよ悪しきにせよフランス文化の気質を感じられたような気がします。
研修終わりや休みの日などには星付きレストランやビストロに出向き本場のフランス料理を堪能しました。少し朝早く起きて朝市マルシェにも出かけました。
まず感じたのは食材そのものの素晴らしさでした。鴨肉や仔羊、ムール貝やその他色々なものを食べましたが、日本で食べるものとの食材の質の違いに驚かされました。
言葉の通じない場所でなんとか手振り身振りでコミュニケーションを取り、本場フランスで料理が出来たことは心身共に成長できたと強く感じます。
フランスの魅力に肌で触れ、突き動かされるものがありました。またフランス語を更に勉強し、身につけてもう一度訪れたいと思うことができました。
この素晴らしい機会を与えて下さり、私のために尽力下さったフランス本部会長デュルヌランさん、日本支部の磯村会長、藤田事務局長クラブ・プロスペール・モンタニェの皆様方、2週間の間私を受け入れて下さいましたホテルウェスティンパリヴァンドームの皆様方に感謝申し上げます。
この経験を今後の料理人としての成長の糧にして今後の活躍に邁進して参りたいと思います。
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