第36回フランス料理最優秀見習料理人選抜コンクール概要。
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2018年9月12日

セルリアンタワー東急ホテル 調理部 田中孝明

 

 昨年行われた第36回プロスペール・モンタニェの若手見習いコンクールにおきまして、副賞であるフランス研修に5月13日から31日まで行かせていただきました。初めての海外ということもあり不安と期待が入り混じりながらも約2週間、フランスの文化や歴史・料理のことを肌で感じ学ばせていただきました。

 フランスに到着し早速モンタニェフランス本部の方が迎えてくださり、フランスの生活の仕方やパリ市内を案内してくれました。とても丁寧に説明をしてくださったおかげで、フランスで過ごすに当たっての不安感はほぼ消すことができ期間を存分に堪能することができました。初めてきたパリは色鮮やかで活気がありながら歴史ある建造物に囲まれ華やかさと奥ゆかしさのある素晴らしい街だと感じました。

 2日目から研修先であるレストランへ行き、施設を案内された後キッチンに入り研修を始めました。
厨房の中はとても広く清潔感のある印象でした。従業員は調理場で約30人ほどいて昼番と夜番に分かれて仕事を回していました。日本人の方はいませんでしたが皆親切に対応してくださり、日本語や英語を交えたりして教えてくれました。今思うと実生活の中で日本語が伝わらない環境はとても貴重で、その中で相手に意思表示しなければならないというのは大変でしたがとても良い経験になりました。

 私は主にガルドマンジェの仕事をさせていただき前菜で使う野菜の下処理やドレッシングやソースの仕込みをしました。また営業の盛り付けにも参加させていただき、実際にお客様に提供する料理も作らせていただきました。その中で営業中の緊張感や働いている人たちの情熱を肌で感じることができました。
このレストランは若いスタッフが多く、自分と同年代の人たちが最前線で働いていました。また各国からフランス料理を求めてきた人たちが同じ場所で協力しあい業務に取り組んでいる姿に心を突き動かされました。

 このレストランでは日本で見たことないような食材を使っていたり、幅広く料理を作っていました。
そしてフレンチにアジアの食材を合わせることが多いと感じました。しかしこの2週間の中でこのレストランに限らずフランス全体で他国の食材を取り入れて調理したものが多い印象を受けました。時代やニーズに合わせ常に前に歩みつづけ、料理の幅を広げようとする姿勢はとても勉強になりました。

 休みの日には星付きのレストランからビストロ、ブラッスリーなど幅広く検食にいきフランスの料理を堪能させていただきました。どこのお店に入っても初めに気持ちよく挨拶してくれ、気さくに話かけてくれるので一人で来ても楽しく食事ができました。
マルシェにも訪れ何十もある店が立ち並び野菜・魚介・肉・チーズなど数えきれないほどの食材が陳列され、活気に満ちた風景に目を輝かせながら堪能することができました。その他にもこの2週間で色々なところに観光にいき歴史や文化にも触れることができました。

 約2週間の研修を通してフランスという場所を肌で感じ、人と触れ合い生活や文化を体験することができました。それでもほんの一部に過ぎずフランスの奥深さに圧倒されましたが、とても有意義な研修にすることができました。研修日最後にお会いすることができたプロスペール・モンタニェフランス本部会長であるデュルヌランさん初め、今回お世話になったレストランの方々の尽力もあり実りのある日々にすることができました。また日本支部の方々や関わってくださった皆様のおかげで今日を迎えることができました。この日々を忘れず、これからの人生の糧とし精進して参りたいと思います。誠にありがとうございました。







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